いであつしの 『モードの鼻毛mini』
Vol.12 ラルフローレン表参道店拝見
フントニモー。なんだい、最近のファッシン業界連中はよ。編集者もスタイリストもラルフラルフってうるさいったらありゃしない。ケッ、ちょっと前までドメブラがどーのこーのとか言ってたくせして、いまや猫も杓子も「ラルフローレンっていいよね」でやんの。
だいたいやね、ラルフっていうなよ、ポロって言えよ、ポロって。西武デパートの紳士服売り場でポロシャツぐらいしか売ってなかった頃から日本人はそう呼ぶのっ。こちとらそのくらい昔っからポロのポロシャツを着てんだかんね。へんだ、たかだか渋カジでラルフローレンをカジった程度のオメェーらとはアメカジの年期が違うんだかんね。
そういうわけで、そんな業界連中のラルフ熱の発症地「ポロラルフローレン表参道店」に、「行くならこわいから一緒に行こうね…」と綿谷画伯と言っていたのだが、オープンして三ヶ月後、ようやく行ってきたのである。
思いおこせば今から四年前。ちょうど日本にパープルレーベルが上陸した時、オレと綿谷画伯は、ラルフローレン銀座店から「海外ではラクジュアリーブランドなのに日本ではいまだに休日のお父さんブランドかアメカジブランドにしか思われてない。そこをなんとかしたい会議」にぜひ出席してほしいと言われて、顧客と一緒に出席したことがあった。
その時、ビックラこいちゃったのが顧客のラルフ度レベルの低さ。あいかわらずチノパンにポロみたいな休日のお父さんスタイルだったわけさ。それでもみんな言いたいことは言って「なんでカタログで載ってるアイテムが日本で売ってないのだ!」みたいなことを直訴したわけさね。ちょうどその頃のポロのカタログは今大流行のリボンベルトを使ってるプレッピースタイルでさ、でもそのリボンベルト自体が日本じゃ売ってなかったのだ。
まぁそんなこともあってだね、ラグジュアリーア〜ンドゴージャスな表参道店を見て、「あー、ようやくあの時ワレワレが直訴したことが実現したな。頑張ったじゃん、ポロラルフローレンジャパン」と、まず思ったね。
店員もみんなすっかりプレッピーなローレンスタイルに垢抜けちゃって、ちょっと前までデパートに入ってるラルフローレンにいた休日のお父さんみたいな格好したコンサバ店員なんて1人もいない。男子店員はロン毛だったり無精髭を生やしたりしてるわ、女子店員なんてアータ、一回お付き合いしたいぐらいだ。とりわけなかでもカッコイイのが強化アイテムとして投入されたと思われる外国人店員。昔パリのラルフローレンに行った時、ダブルのストライプスーツを着た黒人の店員がいてスッゲェーかっこよくてラルフローレンを見直したことがあったけど、それ以来の衝撃である。しかし外国人はリボンベルトをしてポロシャツの裾を入れても、なんであんなにカッコイイんだろ?日本人がこれやるとなんでかいまいちダメなのねぇ。
ちなみに表参道店がオープンした時に来日したラルフローレン御大。日本のスタッフに「どこか行きたい所はありますか」と聞かれて、「明治神宮に行きたい」とおっしゃったそうです。なんだそれ。もひとつちなみに、ラルフローレンの次男だかとブッシュの娘だかが付き合ってるんだってよ。ついに御大、ホントにミスターアメリカになっちゃったね。
フントニモー、なんでオレと綿谷画伯はオープニングパーティに呼ばれなかったんだ!(2006.6)