いであつしの 『hibidasu』

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◎ 疑惑の東京のうまいラーメン屋第34位

 某月某日。日テレだったかTBSだったか忘れてしまったが、こないだテレビで「決定! 東京のうまいラーメン屋ベスト100」とか言う番組がやっていて、もちろん見たわけだが、それで思わずテレビの画面に向かって「おいおい、そりゃウソだろ!」と突っ込んでしまったのが、第34位である。なんとこともあろうにウチの地元のラーメン屋が選ばれて紹介されているではないか。以前このコラムで書いたことがあるが、ここのラーメンは最近流行りのトンコツしょうゆ味のありがちなコッテリ系ラーメンで、まぁすげぇー腹が減ってるときに食べればそれなりにおいしいけど、決してこんな番組に選ばれるような行列のできるうまいラーメン屋ではない。断じてない。絶対ない。
 なのに、なんでまた番組で紹介されるわけ?
 しかも34位だってよ。これがまだ99位とかだったら百歩譲ってひょっとしたら何かの間違いで選ばれてしまったのかもしれないと思ってしまうけど、34位ってのはどう考えてもおかしい。何か政治的なものが裏で動いているに違いない。そういやよく前を通るけどまだ一度も入ったことない近所のあの焼き鳥屋。あそこももう店構えを見ただけで「ここはそんなたいしたことないな」とわかるのに、店先に「雑誌ハナコに紹介されました!」なんて書かれてハナコの切り抜きページが張られていたのだが、こりゃおかしいと思ってウラをとってみたところ、どうも近所にマガジンハウスの人がいるらしい。やはりそうか。何か裏でワレワレ地元住民たちには知るよしもない政治的なものが動いていたのだ。でなきゃ、あの程度の焼き鳥屋がハナコなんかに紹介されるわきゃない。おそらく、あのラーメン屋の第34位もそうに違いない。
いつも行く近所の床屋さんのマスターに顔を剃ってもらいながら「こないだのうまいラーメンベスト100とかって番組、見たぁ?」
といってこの話をしたら、やはり床屋のマスターも「42位だったラーメン屋の鶏そばのほうが全然うまそうだったよね。あれは見ていて食ってみたいと思ったけど、あのラーメン屋があそこの鶏そばよりうまくて34位ってのは信じられないね。きっと組織票とかやったんじゃないの?」と、言ってた。だよねー。住民はもうだまされないのだ。
 放送翌日に、すぐラーメン屋に行ったら、
行列ができていて、34位ランクイン記念でお一人様チャーシュー1枚サービスだったけど。 (2002.4)

 

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