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 ペリー荻野のTVコラム 『注目のヒト』

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 ◎ 今週の注目 大沢逸美

 大沢逸美は、一言で言えば、「思った通りのことをしてくれる女優」である。
この間も、片平なぎさの二時間ドラマ「赤い霊柩車・完全犯罪を狙った女」に出演。といっても、完全犯罪をねらったのが大沢逸美というわけではない。ある日、恋人(神田正輝)とデートしていたなぎさがたまたま紛れ込んだ別荘地のパーティーに来ていた成金婦人の役であった。「パーティー」「別荘」「成金」ときたら、もうそのまんまで出てくるのが逸美だ。キンキラのドレスにうっふん言葉連発。上目遣いで「こ
ちら、どなた?」「あ、そうですの、よろしく」
いいなー、逸美。なんか最近、ナチュラル演技っぽい若手女優が増えてて、つまんないと思ってたところに、このベタ演技。すがすがしささえ感じる。
もちろん、主演の片平なぎさもベタな点では大いにすがすがしい。
なぎさも逸美もともにホリプロだから、二時間ドラマではやはりなぎさ主演の「オーストラリア受胎旅行連続殺人」などで、セットで出演したりする。「受胎旅行」って言葉自体すごいが、なぎさの夫役の松村雄基となぎさ、逸美の三拍子そろったベタな世界にあっては、タイトルなんかかすんでいるのであった。
 私が初めて大沢逸美に注目したのは、実は「女岡っ引き」だ。
「水戸黄門」などが放送されるナショナル劇場の枠に昭和62年スタートした「江戸を斬る」に大沢逸美が女岡っ引きで登場したのである。この枠ではなぜか女岡っ引きが定番で、過去にもジュディ・オングや山口いづみ、由美かおる、叶和貴子までもが経験している。が、大沢逸美が注目されるのは、同じ枠に平成元年スタートした「翔んでる! 平賀源内」で、再び、女岡っ引きで登場した点だ。そんなに逸美の岡っ引きが見たいか。いったい、大沢逸美のどこに「女岡っ引きの素養」を見いだしたのか。よくわからないが、逸美はいつものように期待通りのベタな岡っ引きぶりを見せてくれた。
 今後も逸美は思った通りの役作りを見せてくれるに違いない。
なんなんだ、この妙な安心感。
  

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