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 ペリー荻野のTVコラム 『注目のヒト』

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 ◎ 今週の注目 大地真央

 私はこの夏、トークライブで「腰元」になるために生まれて初めて「鬘あわせ」をした。頭の形にあわせて鬘の地金をしっかり調整してもらわないと、ちょっとした動きで鬘がはずれ、すっ飛んでしまうのだという。本格的な鬘はさすがにギューギューにはめ込まれて、慣れてない私は痛くて顔がゆがんだ。しかも、高さと重さがあるために、重心がずれて、バランスがとりにくいのである。おまけに「額を大きく動かしたり、首をかっくんかっくんすると、鬘がずれてどんどん額が狭くなりますからね!」と注意された。私はただでさえ額が狭くて前髪が隠しているので、「三回くらい激しくうなづくと額は全滅」らしい。そういえば志村けんのバカ殿様に出てくる腰元は、池に落とされて鬘が顔を覆っている。私はたった三回うなづいただけであんなことになるんだな…。ライブの本番中は緊張して、首から上が妙な動きをしているのが自分でもよくわかった。
 大地真央のことを書く前になんでこんなことを書いたかといえば、昨日、新橋演舞場で真央主演の「マリー・アントワネット」を観たから。フランス革命に散った「悲劇の王妃」とパンフレットにも書かれているが、私の関心は、そんなことより何より、真央の頭上の巨大金髪カツラだ! でかい。直径はざっと
60センチ、高さもやはり60センチ。それを観て「マーズアタック」の火星人を思い出してる私は失礼にもほどがあるが、とにかくそのヅラは私の腰元鬘のざっと三倍はあろうという迫力だ。重心はいったいどの辺なのか? その頭でさらに直径2メートル近い巨大スカートのドレスで華麗に登場した真央。頭も重けりゃ、下半身も重量級! でも、真央の微笑みに揺らぎなし!
「あなたは王妃になるべくして生まれたお方だ
!!
 そうでしょうそうでしょう。
 腰元鬘ごときでフラフラになっていたへなちょこな私は、これからは「真央様」と呼ぶことに決めた。人はヅラで人を尊敬することもある。尊敬された本人がどう思うかは知らないけど。
 (2004.11)

  

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