
加藤茶犬の 『番犬商売』
◎茶犬の勝手に番犬
その4.主婦雑誌を番する
うっかりと、また無職になってしまいました。
今回は身体的制限のため、いつものようにすぐ求職活動することもできず、しばらくこのまま、日々ぼんやり過ごすことになりました。
そこで気になるのは、なんといっても今まであった決まった収入がなくなること! いきなりかなりの金銭的切迫感です。これまで、すべてどんぶり勘定で生きてきてしまいましたが、当分入ってこないとなると、出費を抑えるしかない。そうだ、節約だ!今は節約の時代なのだ!!と、遅ればせながら気がつき、さっそく節約のイロハを学習することにしました。
本当に、今は節約がある種ブーム。テレビでも特集がよく組まれているし、本屋さんでも「節約」「倹約」の文字は躍りまくっています。中でも、その名前に「奥さん」「主婦」のつく関係の雑誌では、もう毎月がその話題満載。どれどれ、とさっそく読んでみることにしました。
いや、しかし・・・すごいですね。茶犬も一応、これらの雑誌の読者層の端くれではありますが、ごめんなさい、そこまでは真似できません!という内容もいっぱい。何でも牛乳パックとダンボールのビールケースで作ってしまうその創造性とか、ものすごーく細かい費目に分けた袋分け家計管理への執念などには、思わず頭が下がります。でも・・・それは、どうなんだろう?と思わず気が滅入ってきてしまうような工夫ネタがあるのも事実。これは、以前友人と「これまで見聞きしたびっくり節約ネタ」について語った時に出た話ですが、「暑い日は、濡らしたTシャツを冷凍室で凍らせておいて、掃除の時にそれを着てエアコン要らず」「いらないビデオテープを引き出して糸がわりにし、編んでお出かけ用の光るバッグを作る」・・・等々。うーん、本人が幸せなら私がどうこういうことはないのですが・・・、そうして得るものは、いったいなんだろう?と考えたりして。「大切にする」のと「ケチる」のは似て非なるものなのかな、などと、今回も本屋さんで雑誌をめくりながら、節約方法を参考にするというより、別のことに思いが及んでしまいました。
そして結局、茶犬はこの手の雑誌を買っていません。理由は二つ。誌面が写真やイラスト、文字ですっごくぎっしりで、読むのが大変な割には広告ページがやたら多くて重いこと。もうひとつは、その雑誌を買うことが、すでに節約精神からはずれてるのでは?とケチ根性が頭をもたげてしまったこと。そんなケチなのに、無駄遣いもやめられない私は、実は節約界においては一番たちが悪いのかもしれませんね。荻原博子さんに叱られそうです。でも、とりあえずおもしろいので、これからも節約ネタの番だけは、続けていきたいと思っています。
(2003.3)